”旬(しゅん)”の策定
●【 ”旬(しゅん)”の策定】
中国において烏(からす)は太陽神の化身(けしん)と言っても過言(かごん)では無く,古来(こらい)中国の人々は太陽に烏(からす)が住むと考えていた.
紀元前1400年ごろの「山海経(せんかいきょう)」,「准何子(えなんじ)」に書かれた太陽に住む烏(からす)の おおよそのストーリーは次の とおりで ある.
当時,太陽は10個 有った,名を それぞれ「日甲(にっこう),日乙(にちおつ),日丙(にっぺい),日丁(にってい),日戊(にちぼ),日己(にっき),日庚(にっこう),日辛(にっしん),日任(にっじん),日癸(にっき)」と言い,これが いわゆる「十干(じゅっかん)」で ある.
太陽は1日1個づつ順番に天空に昇る事になっていた,この10個の太陽が一巡(いちじゅん)すると10日かかり,これを ”旬(しゅん)”と言う,1ヵ月を約10日ごとに区切って上旬(じょうじゅん),中旬(ちゅうじゅん),下旬(げじゅん)と呼ぶのは このためである.
だが ある時,退屈(たいくつ)な掟(おきて)に うんざりした10個の太陽達は みんなで1度に天空へ昇りだしたので,地上の温度は急上昇し,すさまじい熱波(ねっぱ)によって人々は今にも死にそうになった.
そこで天帝(てんてい)は弓(ゆみ)の名手(めいしゅ)に10個の太陽の内9個を射落(いお)とすよう命(めい)じた.
彼は天空の太陽へ目がけて弓(ゆみ)を引き白い矢を太陽に放った,その矢は見事に太陽に命中(めいちゅう)し,射抜(いぬ)かれた9個の太陽の御魂(みたま)が地上に落下(らっか)した.
それを見ると9羽の金色の羽を持った3本足の烏(からす),すなわち「金烏(きんう)」だった.
この物語に「金色の羽を持った3本足の烏(からす)」が登場すると言う事は, ”旬(しゅん)”と言う ”単位”の策定(さくてい)に ”八咫烏(やたがらす)”=「ユダヤ人・原始キリスト教徒の末裔(まつえい)」が かかわっている証(あかし)と推測(すいそく)される.
”八咫烏(やたがらす)”のシンボル・マークは「3本足の烏(からす)」,その幹部は12人で あり「十二烏(じゅうにからす)」と呼ばれ,神権(しんけん)を持つ大幹部(預言者?)は3人であり「三羽烏(さんばがらす),大烏(おおがらす)」などと呼ばれるが,3人 一組(ひとくみ)での別名が あり それは「金鵄(きんし)」と呼ばれる.
なお28日間の月も31日間の月も上旬(じょうじゅん),中旬(ちゅうじゅん),下旬(げじゅん)で あらわされるので3つの ”旬(しゅん)”で1ヵ月を あらわすと推測(すいそく)される.
参考書籍.
『失われた イエス の12使徒「八咫烏」の謎』{<著者>飛鳥 昭雄(あすか・あきお)+三神たける <発行所>滑w習研究社}参照.