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下記は ”hayato”さんの「ユリウス暦とグレゴリオ暦の差」の論を わかりやすく再構成した物です.

ノストラダムスの時代のユリウス暦と現在のグレゴリオ暦の差が1ヵ月というのは決して一般的ではなく,それは五島氏による曖昧な説明が元になっていると思われますが,それがノストラダムスの時代の暦を太陰太陽暦と勘違いしている好事家達の間で使われたものであると考えたほうが良いでしょう.
大体,好事家達の解説は大雑把と相場が決まっていますので,1ヵ月というキリの良いほうが扱いやすいのでしょう.
彼らが,1日,2日の誤差を問題にしたなんて言うのは,ほとんど お目にかかれないです.

ユリウス暦は1582年10月4日までで,その次の日(ユリウス暦の1582年10月5日に あたる日)に10日 加算されグレゴリオ暦の1582年10月15日に調整されました.
なお現在のユリウス暦とグレゴリオ暦の差を計算するには,その閏年の差を求めれば良い事に なります.
ユリウス暦は4年ごとに必ず閏年が有りますが,グリゴリオ暦は4で割り切れる年を閏年とするが,100で割り切れる年は閏年とは せず,更に400で割り切れる年を閏年とするという決まりが有ります.
つまり現在のグレゴリオ暦では「1700年,1800年,1900年」は閏年では無い事になり,その差は3日になるハズです.
よってユリウス暦と現在のグレゴリオ暦の差は合計13日ずれているハズです.

ノストラダムスが現代の事象(じしょう)をグレゴリオ暦で予言している場合は変換の必要は有りませんが,もしも現代の事象(じしょう)がノストラダムスの居た時代のユリウス暦で予言している場合は,そのユリウス暦の日付に+13日して現代のグレゴリオ暦に変換する必用が有ります.
ノストラダムスは わざとユリウス暦とグレゴリオ暦の差を利用して予言の ”時”に(わずか13日ですが)幅を持たせた可能性も考えられます.