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『ノストラダムスの予言の科学的研究』
http://www.platz.or.jp/~katagiri/noscal.html
の掲示板の『ノストラダムスの大予言研究掲示版』より.

<投稿者>
<HandleName>:hayato
<Title>:第1巻 16番について
<Date>:02/08/29 Thu 08:43:51 (210.139.56.93)

<引用>
<HandleName>:Mr. Pandora
<Title>:近未来・予言集 ”未来への扉”Series の宣伝
<Date>:02/08/25 Sun 18:27:08 (219.45.172.62)

> ノストラダムス ”「諸世紀”第1巻 16番」:『池(いけ)の大鎌(おおかま)は人馬(じんば)宮(=射手(いて)座)に結合する/栄光(えいこう)ある

この訳はおかしいです。
寧ろ池と大鎌が人馬宮で結合すると読みます。

大鎌はサトゥルヌスが鎌で表される事から土星の事でしょう。
池は、寧ろ錫の誤記と考えるべきで、錬金術伝統では木星を表わします。
つまりこの詩は世紀が改まる前の人馬宮で起こるグレートコンジャクションについて語っているものです。
この詩には典拠が存在してルーサのミューテーションに関する本がそれにあたります。
ノストラダムスはこの本のなかの人馬宮で起こるグレートコンジャクションが起きたら世の中はどなるかという部分をほぼそのまま借用しています。


(略)


<投稿者>
<HandleName>:Mr. Pandora
<Title>:”hayato”さんへ
<Date>:02/09/01 Sun 17:25:01 (219.45.172.62)

<引用>
<HandleName>:hayato
<Title>:第1巻 16番について
<Date>:02/08/29 Thu 08:43:51 (210.139.56.93)

>> ノストラダムス ”「諸世紀”第1巻 16番」:『池(いけ)の大鎌(おおかま)は人馬(じんば)宮(=射手(いて)座)に結合する/栄光(えいこう)ある

> この訳はおかしいです。
> 寧ろ池と大鎌が人馬宮で結合すると読みます。

『ノストラダムス大予言原典(諸世紀)』{<著者>M・ノストラダムス <訳者>大乗 和子  <発行所>株式会社 たま出版}より抜粋.

Faux a l'Estang,join vers la Sagittaire

僕は 語学は からっきし だめですが(「プログレッシブ英和中辞典」で調べたら たまたま載ってた)接続詞(って言うのかな?)が ”a”だとフランス語の場合{…で;…へ;…の}になるようですので ”池と大鎌”と訳すのは少々 問題が あるのでは?.

<投稿者>
<HandleName>:hayato
<Title>:1-16について
<Date>:02/09/01 Sun 18:51:10 (210.139.56.142)

<引用>
<HandleName>:Mr. Pandora
<Title>:”hayato”さんへ
<Date>:02/09/01 Sun 17:25:01 (219.45.172.62)

> Faux a l'Estang,join vers la Sagittaire

> 僕は 語学は からっきし だめですが(「プログレッシブ英和中辞典」で調べたら たまたま載ってた)接続詞(って言うのかな?)が ”a”だとフランス語の場合{…で;…へ;…の}になるようですので ”池と大鎌”と訳すのは少々 問題が あるのでは?.

英語の辞書で調べるよりも仏和辞典を調べられる事を進めます。

この原文は初版では
Faux a l'estang ioinct vers la Sagitaire
となっています。これをこのまま翻訳するにはちょっと分かり難いかも知れません。
そこで、文を校訂する必要があるでしょう。一番信頼できる校訂版はオタワ大学の教授であった故ブランダムールのNostradamus les premieres centuries ou propheties (edition Mace Bonhomme de 1555)でしょう。
この本を参照しますと

Le faux, joint a l'etain vers le Sagittaire

となっています。a はa`のことで前置詞です。
ノストラダムスは文の語順をラテン語のようにしばしば扱います。
強調したい部分や音韻をあわせるためにそうするのです。

jointはjoindreの過去分詞で joindre le faux a` l'etainはle fauxをl'etainと結びつけること訳します。
よって、もし、この文章をあたまから訳すならば、土星は木星と合う 人馬宮の方でとなります。ブランダムールは更に主語である土星を強調するように「人馬宮の方で木星と結合された土星は、」としていますが、この方が分かりやすいです。

すなわち、木星と土星が(本来は"土星が木星と")人馬宮で結合するという意味になります。

『ノストラダムス大予言原典(諸世紀)』の本は非常に扱いにくくノストラダムス現象を調べる上では有効なのですが、ノストラダムスが書いた内容を考えるためのソースとしては再販の再販を更に校訂して、100年以上を経てイギリスで印刷されたものですから、単語の表記の変化やミスプリントも多く、フランス語特有のアクセント記号も代理文字を用いているので、この版は専門家でも用いません。

もし、原文をチェックされるのでしたら、ラメジャラの「ノストラダムス予言全書」(東洋書林)を参照される事をお奨めします。

<投稿者>
<HandleName>:Mr. Pandora
<Title>:”hayato”さんへ
<Date>:02/09/02 Mon 19:15:07 (219.45.172.62)

<引用>
<HandleName>:hayato
<Title>:1-16について
<Date>:02/09/01 Sun 18:51:10 (210.139.56.142)

> 「人馬宮の方で木星と結合された土星は、」としていますが、この方が分かりやすいです。
> すなわち、木星と土星が(本来は"土星が木星と")人馬宮で結合するという意味になります。

大鎌→土星,池→錫→木星に変換しているようですが,なんか こじつけているだけのように感じられます.

> この原文は初版では
> Faux a l'estang ioinct vers la Sagitaire
> となっています。これをこのまま翻訳するにはちょっと分かり難いかも知れません。
> そこで、文を校訂する必要があるでしょう。一番信頼できる校訂版はオタワ大学の教授であった故ブランダムールのNostradamus les premieres centuries ou propheties (edition Mace Bonhomme de 1555)でしょう。
> この本を参照しますと
> Le faux, joint a l'etain vers le Sagittaire

そもそも この校訂が正しいのか非常に疑問です.
どうも こじつけ臭い感じが ぬぐえません.

申し訳ございませんが,僕が予言に挑(いど)んできた経験から「池(いけ)の大鎌(おおかま)は人馬(じんば)宮(=射手(いて)座)に結合する」の訳のほうに真実味(しんじつみ)を感じます.

<投稿者>
<HandleName>:hayato
<Title>:1-16のソース
<Date>:02/09/02 Mon 20:06:37 (210.139.56.81)
大鎌を土星、池を錫の変化として木星とするのは、別にこじつけているのではなく、その典拠が存在するのでそう解釈できるのです。

土星の象徴として大鎌を使うのはノストラダムスに限った事ではなく、土星の一般的な象徴として用いられたもので、土星をle faulx Saturneと書くこともありました。

このような記述は当時のオカルト伝統によるものです。(いまのオカルトとは違って、当時の科学としてのオカルトです)

<引用>
<HandleName>:Mr. Pandora
<Title>:”hayato”さんへ
<Date>:02/09/02 Mon 19:15:07 (219.45.172.62)

> そもそもこの校訂が正しいのか非常に疑問です。
> どうもこじつけ臭い感じがぬぐえません。

そうですね。文献の取り捨ては慎重にしたほうがよいと思いますが、強制はできません。ただ、読まれることのみお奨めします。

尋常ではないくらいの文献をもとに校訂したノストラダムス学のバイブルの一つです。予言解釈の学術書としてはこれくらい詳細なものは古今東西存在しません。常に持っていて参考にしても損はありませんよ。

あとは、同じブランダムールのNostradamus astrophileとLenoiのNostradamus and His Propheciesでしょうか。

予言集の書誌学的アプローチをしないのであればこの3冊があれば十分でしょう。とても勉強になりますよ。

ブランダムールのNostradamus les premieres centuriesは内容の一部が学者によって邦訳されています。
岩波書店の『ノストラダムス 予言集』もあわせて読むと分かりやすいですよ。

>申し訳ございませんが、僕が予言に挑んできた経験から「池の大鎌は人馬宮(=射手座)に結合する」の訳のほうに真実味を感じます。

最後は主観が支配的になるのは仕方がありません。
信じたいものを信じるというのは最終的な帰結になるのはわかります。
一ついうならば、versの存在を無視している事、aとjointの関係を無視している事でしょうか。
できれば、語や語の関係を無視することなく自然に解釈できるように訳するほうが良いのではないかと思います。

さて、最後に1-16の典拠を書いておきます。
ご参考になればうれしいです。

& lors fe conjoindront Saturen & Iupiter au Sagittaire,
Signe de feu: lequel, comme desia a este dict, de sa
triplicite, est le plus fort: & adonc le pere de
corruption, de mort, lamentations, douleurs, angoisses,
& perdition, Saturne, au Signe de feu, sera en son auge
surhaulse & exalte, & Iupitre cheu en son detriment,
sans aulcune conduicte,

そして、そのとき、サジタリウス(火のサイン)にて土星と木星が合になる。以前に言われていたように、その大三角によって、それは非常に強力である。そして、それ故、腐敗、死、悲観、苦痛、苦悶、そして破滅のもとであり、火のサインの土星が、更に高く上げられたそのaugeにあり、高揚されるだろう、そして木星は、いかなるの導きもなく、その損害に落ちてゆく。

邦訳は参考までに。上記の原文と1-16の原文を比較してみてください。
この年はルーサによれば約1642年になります。

(略)


<投稿者>
<HandleName>:Mr. Pandora
<Title>:”hayato”さんへ
<Date>:02/09/03 Tue 17:24:19 (219.45.172.62)

<引用>
<HandleName>:hayato
<Title>:1-16のソース
<Date>:02/09/02 Mon 20:06:37 (210.139.56.81)

> 大鎌を土星、池を錫の変化として木星とするのは、別にこじつけているのではなく、その典拠が存在するのでそう解釈できるのです。
> 土星の象徴として大鎌を使うのはノストラダムスに限った事ではなく、土星の一般的な象徴として用いられたもので、土星をle faulx Saturneと書くこともありました。
> このような記述は当時のオカルト伝統によるものです。(いまのオカルトとは違って、当時の科学としてのオカルトです)

変換の必要性は充分 わかっていますが,解釈する人によって ノストラダムス の予言詩は どうにでも解釈できてしまう危険性が有り,変換は一種(いっしゅ)の賭(か)けみたいなものですので,かなり気をつけないと間違った方向に行ってしまう危険性が有ります.

> 一ついうならば、versの存在を無視している事、aとjointの関係を無視している事でしょうか。
> できれば、語や語の関係を無視することなく自然に解釈できるように訳するほうが良いのではないかと思います。

あ!本当だ!!.
でも ”a”は ”の”と訳して良いのでは ないかと思います.
では もう1度,ノストラダムス ”諸世紀”「第1巻 16番」を解釈しなおします.

◆【ノストラダムス】
■《 ”諸世紀”第1巻 16番》
◎池(いけ)の大鎌(おおかま)により, なんと人馬宮(=射手座)が(聖書の)節に結合するだろう/栄光(えいこう)ある高貴(こうき)な飼い葉オケ/軍隊の手による疫病,飢え,死/世紀は再生(さいせい)に近づき.
◇世紀は<再生(さいせい)>(AD2001年?)に近づき,栄光(えいこう)ある高貴(こうき)な飼い葉オケ(の下(もと)),<池(いけ)>(黒海 又は カスピ海)の<大鎌(おおかま)>(ソ連・CIS 又は ロシア)により, なんと<人馬(じんば)宮(=射手(いて)座)>(弓矢→戦争)が<(聖書の)節>(聖書の預言)に結合するだろう.
軍隊の手による<疫病>({細菌・兵器 又は 科学(毒ガス)・兵器}だろうか?),飢え,死.
☆この”人馬(じんば)宮(=射手(いて)座)”は,弓矢から暗示されるものとして戦争が考えられるだろう.
{ソ連・CIS 又は ロシア}の せいで,まるで聖書に預言されている禍(わざわい)の ごとき様相(ようそう)を呈(てい)する戦争が起こるのだと思われる.
つまり{ソ連・CIS 又は ロシア}の せいで戦争に核兵器が使用されるのだと思われる.
ただし,必ずしも{ソ連・CIS 又は ロシア}が核兵器を使用すると予言している わけでは ない.
☆救世主(キリスト)が生まれた時に馬小屋の飼い葉オケの中に寝かされた事から,この「栄光ある高貴な飼い葉オケ」とは「救世主が誕生する 又は 出現する」と言う事だろう.
つまり,AD2001年±数年の時期に,「救世主の{誕生 又は 出現},ソ連・CIS(又は ロシア)による戦争」が現実になるのだと思われる.
救世主が{誕生 又は 出現}した場合には聖書に書かれている徴(しるし)が顕(あら)われるのでは ないかと思われる.
もう一歩 踏み込んで解説すると この{ソ連・CIS 又は ロシア}の戦争の前後に1人目の メシア(日本のメシア)が出現し, その頃に2人目の メシア(イエス)も誕生するのでは ないかと思われます.
ただし2人目の メシア(イエス)が誕生しても,その2人目の メシア(イエス)は すぐには出現しません.
ちなみに イエス が人間の女性から生まれて輪廻転生(りんねてんしょう)して来ると言う事を知らない人が ほとんどですが(一般の キリスト教徒も ほとんど知らないみたいです),新約聖書 ”ヨハネの黙示録(もくしろく)”{第12章 第5節}には次のように書かれています.

女は男の子を産んだ.
この子は,鉄の杖(つえ)で 全ての国民を治(おさ)める事になっていた.
子は神の もとへ,その玉座(ぎょくざ)へ引き上(あ)げられた.

この ”子”とは イエス の事だと思われます.

”hayato”さんには お礼を申し上げなければ なりませんね.
僕みたいな者に こんなに真剣に書き込んで下さり,本当に ありがたく思います.
本当に感謝,感激です.

<投稿者>
<HandleName>:Mr. Pandora
<Title>:”hayato”さんへ(2)
<Date>:02/09/03 Tue 18:58:12 (219.45.172.62)
ちょっと間違えました

<引用>
<HandleName>:Mr. Pandora
<Title>:”hayato”さんへ
<Date>:02/09/03 Tue 17:24:19 (219.45.172.62)

> つまり,AD2001年±数年の時期に,「救世主の{誕生 又は 出現},ソ連・CIS(又は ロシア)による戦争」が現実になるのだと思われる.
> 救世主が{誕生 又は 出現}した場合には聖書に書かれている徴(しるし)が顕(あら)われるのでは ないかと思われる.
> もう一歩 踏み込んで解説すると この{ソ連・CIS 又は ロシア}の戦争の前後に1人目の メシア(日本のメシア)が出現し, その頃に2人目の メシア(イエス)も誕生するのでは ないかと思われます.

これを次のように修正させて いただきます.

つまり,AD2001年±数年の時期に,「救世主の{誕生 又は 出現},ソ連・CIS(又は ロシア)が原因となる核戦争」が現実になるのだと思われる.
救世主が{誕生 又は 出現}した場合には聖書に書かれている徴(しるし)が顕(あら)われるのでは ないかと思われる.
もう一歩 踏み込んで解説すると この{ソ連・CIS 又は ロシア}が原因となる核戦争の前後に1人目の メシア(日本のメシア)が出現し, その頃に2人目の メシア(イエス)も誕生するのでは ないかと思われます.

少々 補足.
{ソ連・CIS 又は ロシア}の せいで戦争に核兵器が使用されるのだと思われるが,必ずしも{ソ連・CIS 又は ロシア}が核兵器を使用すると予言している わけでは ありません.