古代インド
叙事詩(じょじし)
”マハーバーラタ”
抜粋(ばっすい)
◆【古代インド叙事詩(じょじし)”マハーバーラタ”抜粋(ばっすい)】
■《Prologue》
◇この ”マハーバーラタ”はインドの核・戦争の情景(じょうけい)を神話(しんわ)と言う形態(けいたい)で描写(びょうしゃ)したものだと思われる.
たとえばBC3000年紀にインダス文明として栄えたインダス河流域(現在はパキスタンだが独立前はインド)の ”モヘンジョ・ダロ”地方には表土(ひょうど)が黒いガラス質の石で覆(おお)われている一帯(いったい)が在(あ)り,その周囲(しゅうい)には高熱(こうねつ)で溶解(ようかい)して まるで飴(あめ)や粘土細工(ねんどざいく)のように ねじれたり,溶(と)けて崩(くず)れているレンガや陶器(とうき)が散(ち)らばっていた.
又 ”モヘンジョ・ダロ”地方のDK地区からは,まるで死が突然(とつぜん) おとずれたような14体の人間の遺体(いたい)が1つの家の跡(あと)から発見されている.
又 ”ガンジス”河上流付近や南方 ”デカン”高原には火事(かじ)や噴火(ふんか)よりも強烈(きょうれつ)な高熱で溶けて崩(くず)れたような無数の廃墟(はいきょ)が発見され,一部の人骨には放射能が通常の50倍も有ったと報告されている.
しかし ”マハーバーラタ”が過去の史実を もとにして作られた神話だったとしても,この中に未来の予言が隠(かく)されている可能性も十分(じゅうぶん)に有り得る.
たとえば聖徳太子は過去の神話の中に未来の予言を隠(かく)しており,又 旧約聖書の中に登場する歴代の預言者達の生涯(しょうがい)の一場面(いちばめん)がイエス・キリストの生涯(しょうがい)の一場面(いちばめん)の予型(よけい)となっている.
☆予型(よけい)とは未来の できごとを過去の現実の事象(じしょう)によって予(あらかじ)め型(かた)として現わされる事.
◇もし この ”マハーバーラタ”が予言の場合には,これは インドと言う特定の地域の事では無く(もちろんインドも含(ふく)めた)世界の どこかの国々(くにぐに)の核・戦争の事が予言されていると思われる.
■《Main》
◇(それは)宇宙の力(ちから)が詰(つ)めこまれてた ただ1個の飛び道具だった.
太陽を1万個 集(あつ)めたほど明(あか)るい白熱(はくねつ)した煙(けむり)と炎(ほのお)の柱(はしら)が ここぞとばかり輝(かがや)きつつ立ち昇(のぼ)った….
…それは未知の武器であり鉄の稲妻(いなずま),巨大な死の使者だった,ブリシュニとアンダーカの全民族を それは灰に返(かえ)らせた.
…死体は あまりにも焼けただれ とても見分(みわ)けが つかなかった.
毛と爪(つめ)は抜(ぬ)け落ち壺(つぼ)は わけも無く砕(くだ)け割(わ)れ,鳥達は(羽根(はね)が抜(ぬ)け落ちて?)白く変わった.
数刻(すうこく)の後(のち) 全ての食物は汚(けが)れた….
…この火から逃(のが)れようと兵士達は(川の)流れに身を投(とう)じ体(からだ)と象(ぞう)達を洗(あら)った….
…死の杖(つえ)のような恐(おそ)るべき槍(やり).
その寸法(すんぽう)は3キューブと6フィート.
授(さず)けられた その力(ちから)は千の眼を持(も)つインドラ神の雷(いかずち),生(い)けるもの全てを破壊(はかい)した.
…それから(その巨大な武器を持(も)つ神は)サムサプタカ族の群(む)れを運(はこ)び去(さ)った,軍馬(ぐんば),象(ぞう),戦車,武器もろとも,さながら…風(かぜ)に運(はこ)び去(さ)られる樹々(きぎ)の枯(か)れた葉(は)のように,ああ王よ,なんと その美(うつく)しく見えた事か,まるで樹(き)から飛(と)び去(さ)る小鳥(ことり)のよう….
…不吉(ふきつ)な風(かぜ)が吹(ふ)き はじめた…,太陽が こちらを向(む)いたように見え,宇宙は熱に灼(や)きついて,熱病に かかったようだった.
その地の象(ぞう)と他(ほか)の生(い)きもの達は,武器のエネルギーに あぶられて,いっせいに遁走(とんそう)した….
水そのものが熱(ねっ)せられ,そこに棲(す)む生(い)きもの達は,焼(や)け はじめた….
敵(てき)の戦士達は バタバタと倒(たお)れ,怒(いか)り狂(くる)う火の中に焼(や)け崩(くず)れた….
武器に焼(や)かれた巨象(きょぞう)達も,大地の上(うえ)に転(ころ)がった…,…絶叫(ぜっきょう)を あげながら….
火に ただれた者達は右往左往(うおうさおう)した,ちょうど山火事(やまかじ)の さなかに居(い)るように.
軍馬(ぐんば)も…そして戦車も,その武器のエネルギーに焼(や)かれ….
その姿(すがた)は まるで,山火事(やまかじ)で焼(や)けた樹々(きぎ)の梢(こずえ)のよう….
…火のような物質(ぶっしつ)が だしぬけに現実となって今(いま)なお丘と川と森を火ぶくれにする.
…勝利に酔(よ)いしれた貴様(きさま)ら無慈悲(むじひ)で邪悪(じゃあく)な者どもよ,あの鉄の稲妻(いなずま)によって貴様(きさま)らは己(おのれ)の民族(みんぞく)の絶滅者(ぜつめつしゃ)となるだろう….
…それは あまりにも強力なため地球を一瞬(いっしゅん)にして破壊できる….
煙(けむり)と炎(ほのお)を あげて翔(か)け昇(のぼ)る偉大(いだい)な音…,そして その上(うえ)に坐(すわ)る者は ”死”….